新装刊 『旅と鉄道』
月刊化された『旅と鉄道』誌を読んでいます。まだ半分くらいですが好印象です。長文の紀行記事、大きな写真。鉄道情報誌、旅行情報誌とは一線を画して、"タビテツ"は文芸誌になりました。これは冒険だったと思います。しかし、時代の流れを汲んだ正しい選択です。長文も写真も、Webでは楽しみにくいものだからです。新しい誌面は雑誌としては地味ですが、インターネット時代を見据えた編集方針だと言えるでしょう。
鉄道ニュースはWebにゴロゴロしています。ツアー情報も旅行会社が直接発信しています。そうなると、雑誌に求められる記事はプレスリリースの丸写しではなく、自分の足を使って情報を集めた体験記。月刊『旅と鉄道』こそ、お金を払う価値のある雑誌だと思います。私は定期的に買う雑誌がなくなって久しいですが、久しぶりに毎月購読しようと思いました。毎月、楽しみに待つ日がある。これだけで暮らしが楽しくなります。それが雑誌の良さってものです。