[コラム]夜行バスを見直す
東海道の移動に飽きたので、今回の名古屋紀行はバスを使ってみました。JR東海バスの『ドリーム名古屋号』です。
実は、夜行高速バスはあんまり気が進みませんでした。というのも、学生時代に乗った新宿-松坂行きの夜行バスが辛かったから。4列シートで中央道経由。雨のせいもあるのでしょうが、カーブで後輪が滑ってる。それが背中を通じて伝わってきて怖かった。運転免許を持ち、車の運転に夢中だった頃だから、なおさらドライビングに敏感だったのかもしれません。知らなければ平気で眠れたはずなんですが。
実は、夜行高速バスはあんまり気が進みませんでした。というのも、学生時代に乗った新宿-松坂行きの夜行バスが辛かったから。4列シートで中央道経由。雨のせいもあるのでしょうが、カーブで後輪が滑ってる。それが背中を通じて伝わってきて怖かった。運転免許を持ち、車の運転に夢中だった頃だから、なおさらドライビングに敏感だったのかもしれません。知らなければ平気で眠れたはずなんですが。
しかし、それから20年も経って、夜行バスはかなり居住性が改善されたようです。3列シートの大型2階建てバスです。バスも船も大きい方がどっしりして安定しているはず。しかも運賃が安く、朝の行動開始ピッタリの時刻に現地入りできます。そんなわけで、インターネットで予約したとたん、乗車が楽しみになりました。
ちなみに運賃は東京-名古屋間で6420円。ただし乗車3日前までに予約する"早売3"というチケットは4900円です。青春18きっぷ+ながら指定券の倍にはなってしまいますが、東海道線各駅停車の6090円より安いです。しかもトイレ付きリクライニングシートだからラクちん。ダイヤは東京駅発23:20→名古屋駅着6:00。これはながらとほぼ同じですね。
さて、インターネットで予約した場合、Web乗車票をプリントします。これがきっぷです。なんとも頼りない感じですし、偽造も簡単な気がしますが、クレジットカードの番号を照会するのでコレで良いのでしょう。携帯電話の画面メモでもオッケーです。ただし、予約に使用したクレジットカードを持参する必要があります。このへんは飛行機のインターネット予約と同じです。
バスの居住性はまずまずでした。第一印象としては、狭いなあ、でしたが、座ってみると十分な空間です。シートはかなり倒れます。ただし、座席の位置によって居住性は変わりそうですね。今回、私の席は2階でしたが、階段の直後なので足を伸ばすと階段の壁に当たってしまいました。中央の階段の手前の席は真後ろに席が無く、思いっきり倒していました。あそこがアタリかな。
発車後すぐに照明を消してくれますし、他のお客さんも「乗ったら寝る」と決めているのか静かです。おかげでムーンライトながらよりは眠りやすかった。なにしろ"ながら"は明るいままですし、終電感覚で乗り込むお客さんやグループ客が騒いでいることもありますから。
難点を挙げると、朝は早いです。ドリーム名古屋号は5時20分頃に最初の到着バス停に着きますが、ここで照明がスイッチオン。かなり眩しい。このせいで5時間以上の睡眠は難しいと思います。そしてドア付近の席は、休憩所でドアが開くたびに排気ガス臭くなりました。
青春18きっぷという切り札を使えば"ながら"の圧勝ですが、それ以外の用途では高速バスも悪くない、と思いました。すくなくとも、朝イチの新幹線で現地入りするよりも良いです。高いし、現地入りはどうしてもお昼頃になってしまいます。夜行バスなら、ほぼ日の出の時刻に現地入りです。バスなので定時性が不安ですが、朝6時台に着く便なら、朝の渋滞が始まる前です。
行き先も豊富ですし、夜行バスのターミナルの雰囲気も旅立ちの雰囲気があります。夜行列車全盛期のプラットホームの賑わいが残っていました。
これからは高速バスも活用しようと思います。
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