JR東海は、リニア新幹線の中間駅を全額負担すると発表しました。従来は中間駅について請願駅扱いの地元負担という方針でした。しかし自治体の財政難などを加味し、早期着工のために全額負担を決断したとのことです。
日本経済新聞 JR東海
JR東海のリリースによると、駅は基本的に2面4線。建設費自社負担にする代わりに、土地は安く提供してね、というスタンス。営業用駅員は置かない。設計も設備もコンパクトにしますよ。という形。在来線の隣接駅の改修もしませんよと。必要最低限にするから、それ以外に欲しいものがあったら、そこは地元で負担してね、という感じです。
リニア新幹線については、実は投資市場では評価されていなくて、JR東海の株価を下げる理由のひとつになっています。負担額が巨額すぎるからなんでしょうけど。それにもかかわらず「さらに負担額を増やす」という決断に、リニア開業への強い意志を感じます。最終決済するハンコ押す人たちは、たぶんリニア開業までには……ゴホンゴホン。俺だって生きていられるかどうかってスケジュールなんだよね。次世代の日本のために何を残せるか。そういう判断が動いていると思う。そう思うと、ちょっと感動しちゃうんだ。