俺言魂(おれごんだましい):平田孝 スポーツ教育者

心と体を鍛え
地球上どこへ行っても
胸を張って生きられる
知的な野生人になろう

パウエルさん、日本の若者は"ひ弱"ではない。政界人が"ひ弱"すぎるのだ!

「日本には、若者を草食系にさせておく余裕はないはず。若者は筋肉を鍛え強くなってもらはなくてはならない。それが、リーダーを目指す人の心得だ」


これは、元米国統合参謀長で湾岸戦争最高指揮官のコリン パウエルさんから日本へのメッセージだった。昨年12月、著書の出版をきっかけに来日し、国際報道機関の取材で語った。

朝日新聞記事

「若者たちは、国が抱える問題が何であるかを認識し、前進しなければならない。漫画を読みメールばかり、そんなことだけではいけない」


また、政治家や地方自治体のリーダーたちに対しても「日本の若者に上記のメッセージを発信したほうがいい」と提言した。

「若者は、日本の将来にとって、非常に重要で必要な存在。だらだらしないで、たんぱく質をとり、もっと強くなりなさい!」


とメッセージの最後を締めくくった。

パウエルさんは日本を憂いている。日本の若者を見て、その第一印象を語ったのだと思う。

しかし、日本人を知るには長い年月と努力体験が必要だ、私自身、未だに良く判らない。ちょっと来て、ちょっと感じた印象で日本人を語るのは早計で誤解のもとだ。

紀元より2700年の歴史を有する日本人を、そう簡単に評価はできるはずがないだろう。短期の滞在で、日本人を簡単に評価するのは良くないことだ。

パウエルさんは軍人上がりだから、兵隊志願兵を意識して、たくましい若い日本の兵隊をイメージしているのかな? それだとしたら一寸検討違いだと思う。

政財界のリーダーに重要なのは、強靭な精神力と実行力だ。
頭脳労働が主だから、筋力は健康体を保つだけあればよい。

それにしても今の政財界の先輩には、リーダーの傑物不足で見習う人物が見えない。だから若者には気の毒だ。

コリン パウエルさんのメツセージは、若者よりも、体たらくでピンぼけ、外交ベタの政界の人びとに聞かせたい。

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世界に誇れる日本人の美徳

a0790_000581.jpg東日本大震災で流された個人の金庫たちが、2011年8月18日に、それぞれの持ち主に返還された。総額23億7000万円のうち23億円が持ち主に戻ったという。

これは日本人の誇る、世界にも例のないびっくり美談だと思う。

日本でも犯罪は日常茶飯事。枚挙に暇がないというのに、これほどの大金が全額被災者に返還される、信じがたい真実である。

世界の災害では、奪略暴動と犯罪があたりまえだ。

2005年の米国ニューオリンズ災害では暴動が起こり、強奪略奪騒動で町は大パニックだった。世界では災害の度に暴動、奪略、と悲劇にみまわれるのが常だ。しかし日本では、敗戦時も、津波の直後も略奪暴動などは皆無だった。世界のメディアはこのことに驚き報道した。彼らにすれば、略奪の起きないのが不思議だった。

日本人の道徳心は、武士道精神に由来する。
日本の武士道精神とは西洋では紳士道にあたる。

「日本人のように振舞え」

"親日家 テキサスおやじ"こと、元米軍大佐トニー マラーノさんのことばだ。
彼は、連日テキサスから美しい日本人の心をネツトで世界に発信している。

私は日本で生まれて日本に育った。戦前、戦中、戦後を日本で体験し、多くの日本人と接してきた。世の中には役立たずで、害を及ぼすような人間がかなりいることも確かだ。しかし、私の接してきた多くの日本人は、だらだらしたり、ひ弱だったりではなかった。

パウエルさんが言うように"だらだらしてひ弱"だったら、日本は2700年も続いてはいない。日本人は一見ひ弱に見えるが、決してひ弱ではないのだ。日本人は世界でも稀な、忍耐そして努力、したたかに生きる民族であることを、長い歴史が物語っている。

(画像出典:写真素材 足成)
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褒めて育てる 

こどもは褒められて成長する。スポーツ選手も、先生も、生徒も、社長も社員も。
そして、政治家も役人も。

人はみな褒められるとうれしいのだ、だから頑張る。それが成長を促す。
但し謙虚に反省が肝要だが。

テレビの『西部邁ゼミナール』の対談で黒鉄ヒロシさんが
「最近"褒める"という言葉が聞かれなくなった」という話をした。

af0100036920l.jpg米国人はよく人を褒める。実に上手い。日本人の我々には真似ができないような身振り手振りで褒める。人びとを喜ばせる。国柄や文化が違うといえばそれまでだが、"褒める"ことに関しては見習いたいものである。

ところが日本の学校はビンタや暴力問題など、体罰の良し悪しに熱中している。褒めるどころではないのだ。

最近、プロ野球チームの監督が相次いで退場処分された。理由は判定に不服な主審への罵詈雑言だった。これが世界大会の元日本代表監督なのだからお粗末な話だ。プロ監督はアマ選手たちの憧れで、社会人に模範を示すべきだ。この監督はスポーツマンシツプ欠除の最低人である。スポーツ馬鹿の最たる見本だ。

野球に限らず、今の日本スポーツ界は、残念ながら褒められるところが見当たらない。これも情けない話だ。柔道強化選手の集団抗議や補助金不祥事件だ? 高校監督などの暴力問題が多発していて、褒められるような良いニユースが何も無い。

厳しい訓練とは、指導者が大口をたたき暴力を振るうことではない。人使いのコツはおだてること、褒めること。選手に自信を持たせ、自らやる気を起させる。それが指導者の役割だ。

かつて私は大学レスリング監督の他に、青少年育成活動を続けた。私の指導の基本は、 「やつて見せ、言つて聞かせて、やらせてみ、"褒めて"やらねば、人は動かじ」だ。

褒めることは人びとにやる気を起させる大切な言葉だと思う。今の世の中、世界中がゴシツプ、スキャンダルの蔓延で、褒めたニュースに乏しい。

これは外交問題にもいえる。黒鉄ヒロシさんの言うように”褒める”という言葉が聞ける世の中にしたい。一日も早く"褒められるような政治家"が現われることを期待したい。

写真提供:ペイレスイメージズ
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