俺言魂(おれごんだましい):平田孝 スポーツ教育者

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胸を張って生きられる
知的な野生人になろう

褒めて育てる 

こどもは褒められて成長する。スポーツ選手も、先生も、生徒も、社長も社員も。
そして、政治家も役人も。

人はみな褒められるとうれしいのだ、だから頑張る。それが成長を促す。
但し謙虚に反省が肝要だが。

テレビの『西部邁ゼミナール』の対談で黒鉄ヒロシさんが
「最近"褒める"という言葉が聞かれなくなった」という話をした。

af0100036920l.jpg米国人はよく人を褒める。実に上手い。日本人の我々には真似ができないような身振り手振りで褒める。人びとを喜ばせる。国柄や文化が違うといえばそれまでだが、"褒める"ことに関しては見習いたいものである。

ところが日本の学校はビンタや暴力問題など、体罰の良し悪しに熱中している。褒めるどころではないのだ。

最近、プロ野球チームの監督が相次いで退場処分された。理由は判定に不服な主審への罵詈雑言だった。これが世界大会の元日本代表監督なのだからお粗末な話だ。プロ監督はアマ選手たちの憧れで、社会人に模範を示すべきだ。この監督はスポーツマンシツプ欠除の最低人である。スポーツ馬鹿の最たる見本だ。

野球に限らず、今の日本スポーツ界は、残念ながら褒められるところが見当たらない。これも情けない話だ。柔道強化選手の集団抗議や補助金不祥事件だ? 高校監督などの暴力問題が多発していて、褒められるような良いニユースが何も無い。

厳しい訓練とは、指導者が大口をたたき暴力を振るうことではない。人使いのコツはおだてること、褒めること。選手に自信を持たせ、自らやる気を起させる。それが指導者の役割だ。

かつて私は大学レスリング監督の他に、青少年育成活動を続けた。私の指導の基本は、 「やつて見せ、言つて聞かせて、やらせてみ、"褒めて"やらねば、人は動かじ」だ。

褒めることは人びとにやる気を起させる大切な言葉だと思う。今の世の中、世界中がゴシツプ、スキャンダルの蔓延で、褒めたニュースに乏しい。

これは外交問題にもいえる。黒鉄ヒロシさんの言うように”褒める”という言葉が聞ける世の中にしたい。一日も早く"褒められるような政治家"が現われることを期待したい。

写真提供:ペイレスイメージズ
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