俺言魂(おれごんだましい):平田孝 スポーツ教育者

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五輪は“おまつり”ではない

五輪は世界体育競技大会だ。お祭りではない。
国体もお祭りではないのだ。
“スポーツ祭東京2013”開催式の映像を見た。
航空自衛隊のブルーインパルスも飛び交い、
ロンドン五輪の閉会式を彷彿させるような豪華版だった。
国民体育大会の精神ではないような印象だった。

その頃、ドイツのミュンヘンの世界選手権で、ケニアのウイルソン・キプサング選手(31)がマラソンで2時間3分23秒の世界新記録を達成。女子マラソンはケニアのフロレンス・キプラガド選手が2時間21分13秒で2度目の優勝。

国体は陸上の若人に期待していたが残念だった。

国体に限らず、総じて今の日本の競技は世界から学ぶ努力が肝心だと思う。スポーツにかぎらず、誰もが世の中(世界)から学ぶことは大切だが、どうも今の日本のスポーツ界は、競技意識が世界を向いていないような気がする。

巨費を投じて2016五輪の誘致に敗れ、今回は首相も参加の大誘致合戦。さらなる巨費を投じてやっと得た“2020東京五輪”開催だ。

東京国体のような“スポーツまつり気分”の2020五輪を開かれてはたまらない。五輪は、各国開催による、国威高揚 愛国精神昂揚などを目指してきた。 

しかし、1984年のサラエボ五輪を開催したユーゴスラビアは1992年に国が解体し、1981年のモスクワ五輪のあと、1991年にソ連解体でロシア連邦となった。北京五輪も巨費を投じて、当時は成功したように見えて、大施設は不要となり放置のままだ。国民への体育啓蒙も果せていない。4年後に迫る韓国の平昌冬季五輪は経済危機で開催不能との噂もある。巨費を投じる五輪には、悲惨な結果になった国が山ほどある。

五輪は巨費を投じるばかりが脳ではない。二度目の五輪にふさわしく、経験を生かした“創意と工夫の東京五輪実現”を目指してもらいたい。

開催までの7年間。都知事の五輪とオカネの使い方に対する言動に要注意!
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