俺言魂(おれごんだましい):平田孝 スポーツ教育者

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東京五輪に思う  目指せ逞しき日本

2020年の五輪が東京に決まった。レスリングも外れずに済んだ。
私は1960年のローマ五輪にレスリング選手で出場した。
次の1964年の東京五輪は、FILA公認の国際審判員として参加した。
したがって、2020年の東京五輪は、私にとつて3度目の体験となるわけだ。
が、それは7年後で、84歳! まださきのことだ。

2020年の日本代表選手は、多分どの競技も、現在の若い十代の選手が主力になるはずだ。私の頃と異なり、今、レスリングは男女とも盛んで幼少年クラスまで増えた。競技人口も50年前とは比較にはならない。

当時私が、レスリングでオリンピツクをこころざしたのが17歳で、ローマ大会に出場したのが25歳、9年かかって夢が適ったわけだ。

私の体験から、ここでは男子のレスリングについて述べる。
世界クラスの選手が、その実力を3年も4年も維持し続けることは、非常に難しい。現在のトップクラスの選手は7年後はどうだろうか?

多分多くが引退しているだろう。
長期にわたり“一番の力”を維持継続することが難しいからだ。
超重量級は番外として、体重調整の厳しいレスリングやボクシングなどで現在活躍中の選手が、7年後の東京五輪代表になることは、極めて難しいと思う。

これは世界中の選手にもいることだが、体重別競技は減量に苦心かあり、6年も7年も体重と技量を維持するのは困難だ。特に、レスリングは其の代表的な競技だが。

だから、レスリングで202に活躍する選手のほとんどは、いま十代の選手たちだろう。2020TOKYOU五輪は、現在十代の選手達が活躍するチャンスなのだ。     
中学高校選手には是非がんばってもらいたいし、コーチ、監督の奮闘努力が大切だ。厳しい稽古と指導者が暴力を振ることは違う。暴力行為は指導にあらず、指導者失格即退場だ。監督コーチの責任は重いのだ。

要は、選手自身の自主独立の精神!を指導することだ。
そして、自主性を養わせること、

7年後の東京五輪目指して、選手諸君は奮闘努力して貰いたいものだが、それには先ず、何事においても、監督指導者が実践垂範あるのみ!

再度の誘致運動で巨費を投じて得た二度目の東京五輪開催。決まった瞬間から、便乗金儲けの話が多くなった。マスコミ報道も経済効果ばかりで誠に嘆かわしい。

日本人の心身パワーを近隣諸国や世界に示すチャンスなのだ。
弱い者はイジメられる。逞しければ、それは別だ。前回の東京五輪を思い出し、2020年までには、もう一度当時の、逞しい日本を取り戻そう!

2020東京五輪は日本の武士道の精神と、オリンピツク精神を世界に示す時だ。

先日、友人で慶応OBの今井清吉さんから、日本体育大学に八田一朗の胸像ができ、除幕式があったと知った。

金メダル 五つ並べて 花ノ宴 

八田一朗が1964年の東京五輪日本レスリングで大勝利した時の俳句だ。
これぞ八田流である。
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