俺言魂(おれごんだましい):平田孝 スポーツ教育者

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電気のない時代を生きる 1

◇大地震津波と戦災

東日本沿岸各地を襲った大津波は、東北周辺地域に壊滅的な被害を残した。死者は25,000人を超えるという。現在、仮設入居者は約4割 避難者は、いまなお88,000人。発生から3カ月以上経って。復興再生の道筋すらない。事故を起こした福島原発は未だに放射能漏れが続き、収束もなお不明。今後のエネルギー政策に大きな問題を与えているという。

日本は今、戦後最大の危機に直面している。しかし政治にリーダーシップが発揮されず、連日被災者不在の政争に明け暮れるから、政治不信が続いている。その上、政府筋の発表によると、30年以内に首都直下地震の可能性があるという。予断を赦さない時だ。

戦後、日本は「世界に追いつけ、追い越せ」と驚異的発展を続けた。世界でも稀な速さで復興し、発展をとげてきた、その原動力は原子力発電である。日本は現在、世界第2の原発利用国であるという。高度成長はすべて資源の輸入と原発のお陰だった。

現在、日本には50基以上の原子力発電機が稼働しているという。原発に頼る工業国だ。工業生産、公共施設、交通機関、家庭生活環境、そして娯楽施設など、日本全国はいたるところ、電化で溢れている。街に出れば自動ドア、エスカレーター、エレベーター、広告やネオン塔……。家庭は、エアコン テレビに洗濯機、冷蔵庫 炊飯器、電子レンジ、湯沸かしポット……。被災者仮住宅には、洗濯機 冷蔵庫 炊飯器他を「生活必需5点セット」として無料で提供している。非電化な戦中戦後を生きてきた私には、なにからなにまで言葉にならない進化である。

その原発利用も限界にきたようだ。福島原発放射能漏れ事故は世界に衝撃を与えた。すでにドイツは「2022年までに、全ての原発を廃止する」と閣議で決定した。イタリアは全廃した原発の再開について、国民投票で94%が原発廃止に賛成した。他の国は次々に「原発から自然エネルギーなど、他のエネルギーへ転換」の取り組みを始めている。
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