我が家にはレスリングマットがある
オレゴン州の人口は約280万人。中高大学クラブ合わせて、約350の施設でレスリングマットを使用している。だいたい1校で2面使用しているとすれば、米国の総人口を約2億4000万人とすると、その数は何万セットという規模になるだろう。
レスリングマットの公式サイズは約10メートル四方で、中に円を描いている。これは1957年に米国で初めて円形マットとして開発された。現在は全ての室内競技の安全対策にも使用されている。普段はこれを3枚に分け、海苔巻きのように巻いて収納できる。ロールにしてベルトをかけ、台車に載せて所定の場所に移動する仕組みだ。中学生が3、4人いれば、2、3分で収納可能である。
我が家にも3人の孫が幼児期にレスリング遊びをするために、ガレージにレザライト社のレスリングマットを敷いている。特殊なスポンジのような材料の製品で、1辺が10m。これが3枚で1面の競技マットとなる。継ぎ目は特殊テープで貼るが、このテープは剥がしてもまた使えるので便利だ。1957年に八田会長が「日本でもどうだ」とすすめたが、採算が合うとか会わないとか、ぐずぐずしてどの会社も研究しなかった。
このころから今に至るまで、日本のスポーツ関係者とスポーツ専門家と云う人たちは米国の優れたところ学ばないように思う。米国はオリンピックでも国の予算は使わない。自力更生型の米国スポーツを学ぶべきである。
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