ソチ五輪に思う 2
ソチ近隣には世界遺産の西カフカース山脈が連なり、北カフカース鉄道の拠点でもある。このロシア南部では民族闘争が絶えない。近年、南部地方では2度の"自爆テロ事件"が起こり、多数の死亡・犠牲者が出た。
黒海沿岸で温暖なソチは、ロシア第一の景勝地であり、ロシア第一の保養地でもある。ソ連時代から指導者等が別荘を有するとして有名だ。現在も要人の保養施設が多く、プーチン氏の保養所もここにある。つまり、ソチ五輪は人種活動家の妨害や、テロ対策に万全の厳戒態勢が必要な地域とも言える。ソチ五輪施設は、すべてこの、保養地周辺一帯に建設されたという。
五輪地域周辺は開催中、周辺全てに厳戒態勢となった。ミサイルまで備えて、五輪開催にのぞんだ。参加国は88カ国。選手は2800名を越える。テロが起きたら一大事だ。
ソチ五輪は厳戒態勢の中で無事終了した。「ロシアはソチ五輪に500億ドルを投じた」とフランスメディアが報じている。ソチ五輪施設は、温暖な保養地の“氷と雪”の贅を尽くした。しかし一方で、テロを恐れミサイルに守られた、巨大な箱庭のようにみえた。
各参加国も内々に非常事態に備えていたらしい。 1月7日のSAAトウデーによると、米国チームはテロに備えてボストンの危機管理専門企業と契約。緊急事態に備えて、選手の脱出用、負傷者の輸送用として5機の200人乗り航空機を用意していた。
2月5日の報道では、米国政府もテロ対策として艦船2艘を、ソチ近海に派遣し、米国選手の支援にあたるという。他の参加国も独自に対策を高じていたらしい。
■これからの五輪はテロ対策が重要
ロシアは国別メダル数で1位となりソチ五輪を成功させた。
しかしメダル以外に日本の関係者、JOCはこの大会で何を学んだか?
東京五輪で、テロ事件が起こったら? 日本の対応は如何なものか?
東京五輪の最大の問題は“テロ対策”だ。
JOCスポーツ関係者が賢くないと!
選手は賢くなれない!
次の五輪は、2016年のリオデジャネーロ。
東京五輪の“皮算用”は、それからだ。
黒海沿岸で温暖なソチは、ロシア第一の景勝地であり、ロシア第一の保養地でもある。ソ連時代から指導者等が別荘を有するとして有名だ。現在も要人の保養施設が多く、プーチン氏の保養所もここにある。つまり、ソチ五輪は人種活動家の妨害や、テロ対策に万全の厳戒態勢が必要な地域とも言える。ソチ五輪施設は、すべてこの、保養地周辺一帯に建設されたという。
五輪地域周辺は開催中、周辺全てに厳戒態勢となった。ミサイルまで備えて、五輪開催にのぞんだ。参加国は88カ国。選手は2800名を越える。テロが起きたら一大事だ。
ソチ五輪は厳戒態勢の中で無事終了した。「ロシアはソチ五輪に500億ドルを投じた」とフランスメディアが報じている。ソチ五輪施設は、温暖な保養地の“氷と雪”の贅を尽くした。しかし一方で、テロを恐れミサイルに守られた、巨大な箱庭のようにみえた。
各参加国も内々に非常事態に備えていたらしい。 1月7日のSAAトウデーによると、米国チームはテロに備えてボストンの危機管理専門企業と契約。緊急事態に備えて、選手の脱出用、負傷者の輸送用として5機の200人乗り航空機を用意していた。
2月5日の報道では、米国政府もテロ対策として艦船2艘を、ソチ近海に派遣し、米国選手の支援にあたるという。他の参加国も独自に対策を高じていたらしい。
■これからの五輪はテロ対策が重要
ロシアは国別メダル数で1位となりソチ五輪を成功させた。
しかしメダル以外に日本の関係者、JOCはこの大会で何を学んだか?
東京五輪で、テロ事件が起こったら? 日本の対応は如何なものか?
東京五輪の最大の問題は“テロ対策”だ。
JOCスポーツ関係者が賢くないと!
選手は賢くなれない!
次の五輪は、2016年のリオデジャネーロ。
東京五輪の“皮算用”は、それからだ。
[参考]17名死亡のミュンヘン五輪事件
1972年9月5日~6日。ドイツのミュンヘン五輪にて、武装集団 "黒い9月" の5人のテロリストが選手村を襲った。レスリング選手3名、コーチ、ウェイトリフティング審判と選手3名、射撃コーチ、フェンシングコーチ、陸上コーチ、合計11人の選手を人質に、イスラエルに捕らえられているパレスチナ人の釈放を要求した事件である。
警官隊と武装集団が対峙して、銃撃戦の末、選手11名、警官1名、テロリスト5名全員、合計17名が死亡。"五輪史上最大の惨事" となった。その後、イスラエルが、シリア、レバノンに報復作戦を展開。空爆により、200人近くが死亡したという。
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