三岐鉄道北勢線で『平成の陸蒸気騒動』
生活路線としては唯一のナローゲージ鉄道として知られる三重県の三岐鉄道北勢線で、SL運行が問題になっています。利用者増対策のために三岐鉄道と沿線自治体で作られた北勢線対策推進協議会と沿線住民を中心に作られた「北勢線とまち育みを考える会(ASITA)」が対立しています。
[中日新聞][毎日新聞Y][朝日新聞][東京新聞]
簡単に言うと、住民団体はSLを走らせたい、協議会は走らせたくない。しかし住民団体はSL走行を強行。協議会はご立腹で走行中止を要求、ということです。しかし、なんかしっくり来ない話です。
[中日新聞][毎日新聞Y][朝日新聞][東京新聞]
簡単に言うと、住民団体はSLを走らせたい、協議会は走らせたくない。しかし住民団体はSL走行を強行。協議会はご立腹で走行中止を要求、ということです。しかし、なんかしっくり来ない話です。
観光活性化を考えるならSLを走らせればいいし、反対の理由もなさそうなんですが。
そもそもこのSLは山口県下松市で静態保存されていたものを、北勢線対策推進協議会が3年間の期限付きで借り、住民団体のASITAに管理を委託したものです。つまり、協議会には借主として「走らせるな」と言う権利がある。ところが、借りたときに静態保存か動態保存かをハッキリ決めなかったらしい。
ASITAとしては「借りるなら当然走らせるべきだし、持ち主(下松市)もそれを望んでいるはずだ」と主張しています。「走らせないと腐食が進み保存ができない」とも言っています。まぁ、そうなんでしょうね。
協議会は「走らせないことを前提にした管理委託だった」とし、試運転の煤で車に被害が出たという苦情もあり、運転中止を求めていました。「動かして事故が起きた場合の保険には入っておらず、責任を負えない」とも主張しています。それもそうだなあ、と思います。
ただヘンだな、と思うところは、SLを走らせた場所が三岐鉄道北勢線阿下喜駅に設置された専用線路という部分。走行に反対する協議会のメンバーの敷地なんですね。なんで走行できちゃったんでしょうか?
SLの借り受けについても、ASITAのサイトでは「無料で借り受けた」と記述されていますが、東京新聞では貸借契約と書かれています。
そもそも、静態展示するために機関車を借りてどうするの? という疑問もあります。動かせる環境があるなら、として山口県下松市が承諾してくれたんじゃないのかな。静態保存だけなら下松市に置いておいたほうが、下松市にも観光メリットがあるんじゃないでしょうか。
どうも先行きが不明な話ですが、ASITAは月1回走行させる予定だそうです。ファンとしてはナローSLの走りを見てみたいですが。どうなるやら。
■参考資料
[SL下工弁慶号の復活!!](SLの生い立ちについて)八木軽便鉄道・社長室(ブログ)
[ASITA]北勢線とまち育みを考える会
[北勢線対策協議会]
そもそもこのSLは山口県下松市で静態保存されていたものを、北勢線対策推進協議会が3年間の期限付きで借り、住民団体のASITAに管理を委託したものです。つまり、協議会には借主として「走らせるな」と言う権利がある。ところが、借りたときに静態保存か動態保存かをハッキリ決めなかったらしい。
ASITAとしては「借りるなら当然走らせるべきだし、持ち主(下松市)もそれを望んでいるはずだ」と主張しています。「走らせないと腐食が進み保存ができない」とも言っています。まぁ、そうなんでしょうね。
協議会は「走らせないことを前提にした管理委託だった」とし、試運転の煤で車に被害が出たという苦情もあり、運転中止を求めていました。「動かして事故が起きた場合の保険には入っておらず、責任を負えない」とも主張しています。それもそうだなあ、と思います。
ただヘンだな、と思うところは、SLを走らせた場所が三岐鉄道北勢線阿下喜駅に設置された専用線路という部分。走行に反対する協議会のメンバーの敷地なんですね。なんで走行できちゃったんでしょうか?
SLの借り受けについても、ASITAのサイトでは「無料で借り受けた」と記述されていますが、東京新聞では貸借契約と書かれています。
そもそも、静態展示するために機関車を借りてどうするの? という疑問もあります。動かせる環境があるなら、として山口県下松市が承諾してくれたんじゃないのかな。静態保存だけなら下松市に置いておいたほうが、下松市にも観光メリットがあるんじゃないでしょうか。
どうも先行きが不明な話ですが、ASITAは月1回走行させる予定だそうです。ファンとしてはナローSLの走りを見てみたいですが。どうなるやら。
■参考資料
[SL下工弁慶号の復活!!](SLの生い立ちについて)八木軽便鉄道・社長室(ブログ)
[ASITA]北勢線とまち育みを考える会
[北勢線対策協議会]
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