ソチ五輪に思う 2

2014.02.26 Wednesday 06:00
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ソチ近隣には世界遺産の西カフカース山脈が連なり、北カフカース鉄道の拠点でもある。このロシア南部では民族闘争が絶えない。近年、南部地方では2度の"自爆テロ事件"が起こり、多数の死亡・犠牲者が出た。

黒海沿岸で温暖なソチは、ロシア第一の景勝地であり、ロシア第一の保養地でもある。ソ連時代から指導者等が別荘を有するとして有名だ。現在も要人の保養施設が多く、プーチン氏の保養所もここにある。つまり、ソチ五輪は人種活動家の妨害や、テロ対策に万全の厳戒態勢が必要な地域とも言える。ソチ五輪施設は、すべてこの、保養地周辺一帯に建設されたという。

五輪地域周辺は開催中、周辺全てに厳戒態勢となった。ミサイルまで備えて、五輪開催にのぞんだ。参加国は88カ国。選手は2800名を越える。テロが起きたら一大事だ。

ソチ五輪は厳戒態勢の中で無事終了した。「ロシアはソチ五輪に500億ドルを投じた」とフランスメディアが報じている。ソチ五輪施設は、温暖な保養地の“氷と雪”の贅を尽くした。しかし一方で、テロを恐れミサイルに守られた、巨大な箱庭のようにみえた。

各参加国も内々に非常事態に備えていたらしい。 1月7日のSAAトウデーによると、米国チームはテロに備えてボストンの危機管理専門企業と契約。緊急事態に備えて、選手の脱出用、負傷者の輸送用として5機の200人乗り航空機を用意していた。

2月5日の報道では、米国政府もテロ対策として艦船2艘を、ソチ近海に派遣し、米国選手の支援にあたるという。他の参加国も独自に対策を高じていたらしい。


■これからの五輪はテロ対策が重要

ロシアは国別メダル数で1位となりソチ五輪を成功させた。

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