アメリカの学校スポーツは観戦を考慮する

2011.10.05 Wednesday 10:17
ott_sugi



このNCAAによる体育選手奨学金制度が、選手育成に大きな貢献をしている。

先の2011年世界陸上選手権大会では、米国が金12を含む25個のメダルを獲得した。ロシアを引き離し、1位だ。こうした有能な選手を支える基盤として、奨学金制度というマネーパワーがある。陸上競技を例にすると、全米には100メートルを10秒台で走る選手が100人以上いる。そのほとんどは陸上の名門大学にスカウトされ、奨学金で大学進学し、活躍するというわけだ。大学スポーツに於けるNCAAの影響力は甚大である。

■日本とは大違いな学校の体育館

教育という観点で見れば、スポーツで重要な要素は勝敗やプレー内容だ。それに加えて、米国の学校スポーツの特徴は、『観衆に見せて収益を計る』であろう。だから、体育館の建設時は観客席を計画に入れている。

米国では、小学校から大学まで、全ての学校体育館に観覧席がある。たいていは移動式折りたたみ形の座席で、学校の規模により1000席から2000席ぐらいが普通だ。これに加えて、スタジアムを持つ大学もある。

そしてスポーツシーズンになると、そこで行われる試合は有料があたりまえ。高校バスケツトボールの盛んな地方では、毎試合4000?5000人の観客動員であり、学校の収益はかなりなものとなる。米国の学校はスポーツ試合で収益を得ている。もちろんそれはスポーツ教育へ還元される。だからスポーツの質がどんどん高くなっていく。

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