レスリングで歩んだ ローマへの道 -1-

2015.10.13 Tuesday 19:25
ott_sugi


レスリングで世界を回った。

1957年の全米武者修業が終わり、全日本も順調に進み、
1958年のトルコ遠征、1959年ブルガリア遠征、
黒海周辺のソ連共和国への単独武者修行と続くことになった。

私の夢の始まりは中学時代なのだ
「強くなりたい」「米国に勝ちたい」私の執念だった。

戦時中、飲まず食わず、我慢と忍耐、
“欲しがりません 勝つまでは”
蒲田の我が家は消失せ、戦争に負けた後も‘ないない’づくし
あるのは我慢と忍耐のみ。

私にはもうひとつ目的があった。
アメリカに対する“敵討ち“だ。
レスリングで敵討ち!
だから特に 対アメリカ選手には闘志が沸いたのだ!

これからはスポーツで戦う。世界よ、勝負だ! 

image[20151013.jpg]
写真素材 足成:古い地球儀2


はじめは古橋選手で

1948年6月。水泳の古橋広之進選手が
米国ロサンゼルスの水泳全米選手権で
1500メートル自由形で勝った。
18分19秒0の世界新記録で勝った!

日本の古橋が世界記録で米国に勝った!
と、ラジオが叫んだ。

マツカーサー元帥が祝辞を送り、
当時の名優ボブ・ホープがサインを貰いに駆け寄った。
アナウンサーの興奮が、私の魂を熱くした。

俺もいつの日か アメリカを見返してやる!  
それはレスリング! 

レスリングを始めたのは石井選手の活躍の感動からだ。
レスリングの石井庄八選手(中大OB)は、
1952年ヘルシンキオリンピックで、バンタム級(57)で勝った。

[9] >>
comments (0)
trackbacks (0)


<< 男が弱いと日本はつぶれる!
挑戦が好きだ グレコでローマ >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.23R]