沖縄少年の船

2015.08.21 Friday 14:47
ott_sugi



彼女は「保安のためにも、何としても私に同行してもらいたい」といった。
私は イワキノブコの熱意にほだされ、同行を決めた。

知人たちのこどもにも声を掛けた。数人の参加があった。
しかし安全保証の無い旅である。
万が一の時の時は責任者としてけじめをつけなくてはいけない。
そこで決心した。私の責任は娘の紀子と参加すること。
ここまでの決心は、団長イワキノブコさんも知らなかった。
彼女が知ったのは後からだ。
だから、私と娘の親子の乗船は誰も知らなかった。

人生意気に感ず。井脇ノブ子の熱意に! だ。
こうして少年の船沖縄に長女を連れて参加した。
女房は怒ったね。「紀子をあなたの活動の犠牲にするんですか」と。

多くの父母に見送るられ東京芝浦を出港した。
父母たちは皆、先ずはわが子の無事を願った。

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写真素材 足成:海と空と島


洋上教室などの活動は順調だった。
しかし太平洋の海原に出てから、夜間に突然高波発生した。
船が前後にゆれる。その内に左右のゆれもだんだん激しくなる。

子供達がさわぎだした。嘔吐者が出始めたからだ。
吐くための容器がない。急いで食堂から借りた。
その数が次第に多くなる。

なぜだろうと観察すると、
どうも他人の嘔吐姿を見ている生徒が多かった。
嘔吐を見ていた者までが容器をかりて自分も嘔吐!
次から次へと 嘔吐の連鎖ががはじまって、

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